 |
80歳になる一人暮らしの母親が、家屋の点検に来たというリフォーム業者から、屋根の修理や床下の補強と称して200万円のリフォーム契約をさせられたり、訪問販売業者から高額な健康器具を買わされたりしました。そのときは、クーリングオフ制度を利用して事なきを得たのですが、最近母は判断能力が衰えてきているようですし、今後また同じことが繰り返されないか心配です。事前にこのような心配を取り除く、何か良い方法はありますか?
|
|
|
 |
ご相談の事例のように、最近では、不要なリフォーム工事を契約させ、多額の代金をだまし取る「リフォーム詐欺」や一度契約した人に様々な業者が高額な商品を売りつける「次々販売」など、高齢者を狙った悪質商法が大きな社会問題となっています。あなたのお母様のように、このような被害に遭う心配が生じたときには、成年後見制度を利用されると良いでしょう。判断能力が衰えてきている場合には、その程度に応じて法定後見制度(補助・保佐・後見の3タイプ)を利用することが出来ます。法定後見制度を利用して後見人等が就任していれば、お母様が法定後見人の同意なく契約を結んでしまった場合でも、契約を取り消すことが出来ますし、すでに代金を支払ってしまった場合にも返金を求めることが出来ますので、被害を未然に防ぎ、あるいは最小限にくい止めることが出来るでしょう。
|
|
|
| (7月更新分) |
 |
父親の死後、それまで住んでいた家は兄弟で話し合って、母の名義にしていました。母は、父の死後気落ちしたのかすっかり弱ってしまい、最近では私の顔もわからないような様子です。
しかし、最近になって母の名義の家が同居している長男の名義に書き換えられていたことがわかりました。
子どもの顔もわからなくなっている母が、不動産を兄に贈与することなど考えられません。兄を疑うわけではありませんが、このままでは母が老後の資金にとためていた預貯金のこともどうなっているのか心配です。
私は、遠方に住んでいるので、なかなか実家に帰ることもできません。どうしたらよいでしょうか? |
|
|
 |
それはご心配ですね。お母さんの場合は、詳しくはお医者様の判断によりますが、自分の財産の処分についての判断能力が衰えている状態だと思われます。ですから、成年後見制度を利用して、成年後見人を選任してもらい、成年後見人にお母さんの財産管理や契約に関しての同意や取消ができるようにすればよいと考えます。
お兄さんの名義に書き換えられた不動産については、お母さん自体が名義の回復を言うことができなくても、成年後見人等が代って登記名義の回復のための訴訟を提起する等の方法をとることもできるようになりますので、安心してください。
相談のケースは、既に不動産の名義が書き換えられていますので、早めに専門家にご相談することをお勧めします。 |
|
|
|
|
|
|
 |
私には、老人ホームに入所している叔母がいます。叔母は、夫に先立たれ、子どももおりませんので、私がときどき様子を見に行ったりしています。叔母は、判断能力の衰えなどはありませんが、腰が悪く一人で出歩くことが難しいので、老人ホームの職員さんに頼んで、身の回りの買い物などを頼んでやってもらっている状況です。しかし、最近「頼んだことはやってくれるのだけど、きちんとお金のことを報告してくれないし、どうも多めに使われているようだ。」というのです。
叔母がこのような不安を訴えているのですが、何かよい対処方法はありますか?
|
 |
あなたの叔母さまの場合は、今後判断能力が衰えてしまった時のことを考えて今のうちに「任意後見契約」を締結することが可能です。それに伴って、「任意代理契約」を締結し財産管理契約をすることで、本人の判断能力が十分であっても、今のうちから専門家の支援を受けることができます。
そうすれば、大きなお金の出し入れは専門家が直接行い、日常の買い物などについては、施設側にお願いするとしても、きちんと報告や領収書の提出を任意代理人から求めることができることになります。
|
|
|